電子オルゴールや万華鏡できた!
桜井で「青少年のための科学の祭典」
実験や工作を通して科学と身近に触れあう「青少年のための科学の祭典・南和大会」が七日、桜井市桜井の市まほろばセンターで始まった。多くの親子連れが、電子オルゴールや万華鏡作りなどにチャレンジ。研究者による講演会も行われた。八日まで。
会場では県内の小・中・高校の教師や生徒、研究機関の研究者らが、身近な材料を使った工作や実験を披露した。
果物や野菜で電池を作るコーナーでは、親子がナスやレモン、キュウリに亜鉛版と銅板を差しこんで、電池作りに挑戦。電子オルゴールから音が流れると、大喜びだった。
私立奈良学園中・高校の生徒有志は「チョコレートの不思議」を紹介。チョコレートに含まれる油分で油性マジックを消す実験をしたり、ココアの粉とカカオバターを混ぜたチョコレートの作り方を丁寧に教えていた。
このほか森本徹・奈良女子大理学部教授が「大和とギリシャと数学」と題して講演。数学の歴史をたどりながら、近世の科学や数学の発展について分かりやすく解説した。
同級生と参加した榛原町の少額五年、松村優樹君(11)は「口の中の細胞を顕微鏡で見ました。小さな細胞の中に、父と母の遺伝子が入っていると聞いて、びっくりしました」と目を輝かせていた。
(平成16年2月)八日は午前十時−午後四時で、展示と工作コーナーがある。
写真=野菜や果物を使った電池作りにチャレンジする子どもたち=桜井市の市まほろばセンター
平成16年2月8日(日)産経新聞掲載 |