ピッカリ電子(でんし)ほたるをハンド(手)付けで作ろう
奈良県立大淀(おおよど)高等学校 南 賢 一
1.ねらい
電子工作(でんしこうさく)というと,「ハンダ付け」を考えますが,簡単(かんたん)な回路(かいろ)なので,手でひねって付け
る「ハンド(手)付け」に挑戦(ちょうせん)しましょう。素子(そし)の足はちぎれることもあるので慎重(しんちょう)に。
回路(かいろ)は弛張(しちょう)(弛(ゆる)むことと張(は)ること)発振器(はっしんき)の応用(おうよう)です。なぜついたり消(き)えたりするのか考
えてみましょう。
2.よういするもの
トランジスター2個,発光(はっこう)ダイオード,
抵抗(ていこう)(300k(キロ)Ω(オーム)),コンデンサー(10μ(マイクロ)F(ファラッド))
単3電池(でんち)が2個入る電池ボックス
3.やりかた
回路図(かいろず)を見て,間違(まちが)わないように手で線を
つないでいきます。トランジスター,発光(はっこう)ダ
イオード,コンデンサーは足の区別(くべつ)があるの
で注意しましょう。素子(そし)の足どうしの先を小
さめにひねるのがコツです。完成(かんせい)したら,電
池をつなぐ前に,もう一度回路図と見比(みくら)べて
みましょう。
4.わかること
コンデンサーC1に抵抗(ていこう)R1を通じて充電(じゅうでん)
していきます。そしてその電圧(でんあつ)がトランジス
ターQ1のスレッシホールド電圧を越(こ)えると
Q1がONとなります。そしてQ2がONと
なって発光ダイオードに電流が流れます。そ
の時にC1が放電(ほうでん)しそのためQ1がOFFと
なります。コンデンサーと抵抗の定数(ていすう)を替(か)え
ると周期(しゅうき)と点灯(てんとう)時間を変(か)えることができます。
5.工作上の注意
素子の足で指(ゆび)を突(つ)かないように気をつけましょう。
6.問い合わせ先
南(みなみ) 賢一(けんいち) 奈良県立大淀高等学校
638-0821 奈良県吉野郡大淀町下渕(しもぶち)983番地 0747-52-4171
7.参考になる資料
FCZ研究所の寺小屋シリーズ033を参考にさせていただきました。
○この用紙は森林資源保護のため100%再生紙を使用しています。
部品について・・大阪・日本橋・共立電子調べ(1999.10.11)
トランジスター・2SC1815(20円),2SA1015(30円),発光ダイオード(20円)
コンデンサー(25円),抵抗(10円),電池ケース(リード線つき)(60円)
共立電子産業株式会社・シリコンハウス営業所
556-0005大阪市浪速区日本橋5-7-19 TEL06-6644-4446 FAX06-6644-6666