大神神社で大とんど 縁起物や神符など焼く
 
 正月のしめ縄などを焼いて無病息災を願う「大とんど」が(一月)十五日、桜井市の大神神社で行われ、約一万人が参拝した。
 午前八時、棒の回転で摩擦熱をおこす古式の「火きり具」で採火し、拝殿で神事を行った後、祈とう殿前の庭で点火。門松やしめ縄など新春の縁起物、書き初め、古くなった神符(しんぷ)などを夕方まで燃やし続けた。
 古来から、とんどの火にあたると災厄から逃れ、焼いたもちを食べると無病息災で一年が過ごせると言い伝えがある。火の周りを参拝客が囲み、竹の棒などに金網を付けてもちを焼き、中には家族らのために持ち帰る人もいた。
 
西暦2001年(平成14年)1月16日(水)読売新聞掲載