「ゲスト・オペレータ制度」スタート
ゲスト・オペレータ制度が、平成9年2月24日付けで告示・即日施行されました。

ゲスト・オペレータ制度とは

 簡単に言えば、あなた(ゲスト)が「無線従事者免許証」を持っていれば、他人(ホスト)のアマチュア局の運用をすることができる制度です。

   「ゲスト」運用者−−あなたが他のアマチュア無線局を運用する場合。あなたがゲストです。
   「ホスト」局−−−−あなたの訪問先のアマチュア無線局。運用させてもらう相手がホストです。

ゲスト運用は無線従事者資格が必要

 ゲストは、アマチュア無線局の無線設備を操作することができる無線従事者の資格(第1級、第2級、第3級、第4級アマチュア無線技士および相当資格を含みます)を持っていなければなりません。

操作できる範囲

 ゲストは、自分の資格の範囲内で、かつ、ホスト局の免許の範囲内で運用しなければなりません。

 たとえば、第4級アマチュア無線技士の資格を持つゲストが、第1級アマチュア無線技士で1000Wの無線設備を有するアマチュア無線局(ホスト局)を訪れた場合は、この無線設備を、いくらパワーを絞っても操作(運用)することはできません。
 ただし、このホスト局に、10Wで免許されたHF機や、20WのVHF機等の、第4級アマチュア無線技士の操作ができる無線設備も併せて免許されている場合は、これらの無線設備のみを操作することができます。
 もちろん、CW通信や14MHzでの通信は資格外の電波形式や周波数になりますので運用することができません。

 逆に、第1級アマチュア無線技士の資格を有する方は、すべてのアマチュア無線局でゲスト運用をすることができますが、ホスト局の免許の範囲内での運用に制限されます。
 ですから、第4級アマチュア無線技士のホスト局を訪れた場合は、たとえ電波が出せるとしても、CW通信や1.9MHz/10MHz/14MHz/18MHz帯での運用はできません。

立ち会い

 ゲストは、ホスト局を運用する場合は、必ずホスト局の免許人(社団局の場合は代表者または構成員)の立ち会いのもとで運用しなければなりません。

コールサイン

 ゲストが使用する「コールサイン」は、必ずホスト局のコールサインを使用します。
 なお、そのコールサインのあとには、必ずゲストのコールサインまたは名前を送出して、ゲストによる運用であることが相手にわかるようにして下さい。

クラブ局の場合

 「個人」のアマチュア局が、急に「社団(クラブ)局」のようになったようなものですから、話がややこしい。
 社団局の場合は、従来通り、そのクラブの構成員であれば一人で運用ができますが。ゲスト運用の場合は、社団局の代表者または構成員の立ち会いが必要になります。

外国人の運用

 日本が「相互運用協定」を締結している国(アメリカ・ドイツ・カナダ・オーストラリア・フランス・韓国・フィンランド・アイルランド)のアマチュア局の免許またはアマチュア局を操作することができる資格を持っている人であれば、ゲスト運用できます。

コンテスト・アワード

 コンテストやアワードについては、現在、JARLで検討中だそうです。
 急に個人局が社団局のようになったものですから、どうなることやら??意見が分かれていることでしょう。


以上の文章について

 「JARL NEWS」の広報等を、もとにして作成していますが、その内容につきましては、適当にアレンジしてあります。詳しい内容については、ご自分で確認をして下さい。   DE JH3KCW